[24.18新機能]LookerのExploreから発行されたクエリのパフォーマンス分析ができる「Explore query tracker」を試してみた
さがらです。
Lookerの最新版である24.18の新機能として、LookerのExploreから発行されたクエリのパフォーマンス分析ができる「Explore query tracker」機能がリリースされました。
非常に簡素な内容となりますが、試してみたのでその内容をまとめてみます。
公式ドキュメント
下記が本機能の公式ドキュメントとなります。各パフォーマンスの問題に対してどのような対策ができるかも記載がされてるので、参考になると思います。
やってみた
使い方はとても簡単で、通常通りExploreでクエリを発行した後に、右上のSee performance details
を見るだけです。
こちらを押すと、下記のように表示されます。大きく以下の3つのプロセスに分けて所要時間を確認することが出来ます。
- Query Initialization
- クエリがDB・DWHに送信される前の準備段階のタスクにかかった時間
- LookMLのコンパイル、永続的な派生テーブルを使用できるか確認、SQLの生成、DB・DWHへの接続、などが含まれる
- Running Query
- LookerがDB・DWHにアクセスしてクエリを実行し、クエリの結果を返すまでの時間
- 必要な永続的な派生テーブルの構築、DB・DWHでのクエリの実行、などが含まれる
- Processing Results
- Lookerがクエリの結果を処理してレンダリングするまでの時間
- キャッシュとして保持、テーブル計算の処理、Liquidを用いた処理、合計と小計の計算処理、などが含まれる
また、Copy to Clipboard
を押すと、下記のような形式で情報をコピーすることが出来ます。
User ID: <ユーザーのID>
User Email: <ユーザーのメールアドレス>
In Queue: 21ms
Query Initialization: 108ms
Running Query: 8988ms
Processing Results: 157ms
Query Complete: 0ms
Query URL: https://<インスタンスドメイン>/x/58aghby4RyffPNV02jevLq
Query Start Time: 2024/11/5 9:59:09
Query Metrics History: https://<インスタンスドメイン>/dashboards/system__activity::query_history?Query+ID=86578&User+ID=<ユーザーのID>&Model=thelook_japanese_bq&Explore=events
最後に
LookerのExploreから発行されたクエリのパフォーマンス分析ができる「Explore query tracker」機能を試してみました。
Lookerを介して実行されたクエリが、クエリ自体に問題があるのか、Looker側のテーブル計算などの処理が重くて時間がかかっているのか、パフォーマンスチューニングのファーストステップとして分別するのに役立つと思います!